閉鎖的なこの町を飛び出して旅をした時の気持ちの記録




2020/05/18日記【(過酷な計算)】

 

 

電磁気のコンデンサの件の章が終わった。もういいね。

そこから誘電体、誘電率の話になった。

境界での電場を求めるといった問題のときに、今は導体の外側と考えて、今は導体と考えて、みたいなダブルスタンダード的な解法なのがちょっと納得いかない。いや確かにそうなんだけど。境界面で何が連続・不連続なのかを自分で一度はっきり証明しておかないと解答解説を飲み込めない感はある。そこら辺しっかりやりたい。

誘電率と導体の分極の関係は自分で説明がつけられるぐらいには理解できた。電場の存在しているエリアが真空から誘電体になった、というのがε0→εの関係で、電場の存在するエリアに真空の場に加えて別の場が出てきた、というのが分極の考え方、なのかな。割とこの考え方だと間違えずに立式できるので心強くなった。

 

力学は二体問題、相対座標、衝突のあたりの問題を解いた。

相対座標と相対質量を使っていきなり相対運動の運動方程式を立てるのはなんか納得いかないので、律義に運動方程式を2つ立ててその差から相対運動の方程式を導いている。重心系+相対座標は、回転しながら落ちる棒、ばねの両端に質点をつけて床に置いたやつ、連星系などでは威力を発揮する解法である。使いこなせるようになっておいて損はないので一通りやっておいた。

衝突の話では最大の謎パラメータ、反発係数eを相手にした。こいつが絡むと計算がめちゃめちゃ面倒になるので正直嫌いである。特に衝突前後のエネルギー変化を求める問題は質量の3乗の項 12個の加減をやらないといけないので骨が折れる。途中で分からなくなって昔の自分のノートを読み返したら途中の計算式を …=(過酷な計算)=… と省略していて笑ってしまった。実際にやり直してみたが確かに過酷な計算だった。これが試験で出たら泣ける。どうは反発係数君は1であってくれ。

 

あと今日はセミナーがあった。問題の答え合わせをしただけだが楽しかった。他の人間と共通して関心のあるテーマについて話す、というのが楽しく思えた。

これまでの生活だったら授業の間や、移動時間など他愛もない会話をする時間があったのだが、この生活様式になってからはそういった「不要不急」の会話をする場はほぼ完全に失われてしまった。そういうわけで日記を書いたりTwitterの別アカウントを作ったりしてなんとか騙し騙しやっているのだが、そろそろ限界が来そうで怖い。

他人にくだらない話を吹っ掛けられる日を待ち望んでいる。