閉鎖的なこの町を飛び出して旅をした時の気持ちの記録




2020/05/19日記【ダメなときは別のできることを】

 

 

午前からセミナーで扱っているテキストの解けていない問題を解こうと試みた。

これが何時間考えても調べてもわからなかった。ざっくりいうと微分方程式を解いたら周期解が得られるが、これをフーリエ展開したらこの式になることを示せ、という問題。どう変形してもそうならない、というか元の周期解がそれ以上いじりようがないように思えて先に進めない。フーリエ展開や複素積分についての参考書とかネットに落ちているPDFとかを漁ったりしたがそれらしいものが見つけられなかった。これで16時まで溶かした。そのくせ進捗がゼロなのでもうメンタルがやられた。俺今日何もできてないじゃん。

悲しすぎたのでGoogleマップに逃げた。庄内平野は広いなーなどと思いながら眺めていたら晩御飯の時間になったので適当に作って食べた。悲しすぎる。

 

このままじゃいけないと思い夕食後は統計力学をやった。正準集団の終盤は帯磁率の話が出てきた。ここは初めてやった時に苦戦したらしくプリントに×がついていたが、意外とすんなり解けたので成長を感じた。そして大正準集団に入った。グランドポテンシャルΩの導出ができなかった。今までみたいに既出の式をガチャガチャいじって出るものではないということを忘れていた。Ωだけは導出法が特殊で、EとNがいずれも統計力学的期待値をとる確率をいったんわざわざ式で書いて、それは1にほぼ等しいということから方程式を得る。あとはその両辺の対数をとってボルツマンの原理などを使い変形。すると見事に" Ω = -k_B T logΞ " の式が出てくる。知っておかないと難しいかも。頭に留めておく。

 

 

わからんわからんとうなりながら問題を考えて解けないよりも、反射的に解ける問題をさっさと解くほうが進捗としては良いように思えてしまう。今日はそれが如実にわかる一日だった。アカデミックな道を目指すのであれば、どちらの方が有意義かなんてわかりきっているはずなのだが、何も成果が得られないというのは非常に不安なうえ激しい自責の念に駆られてしまう。問題が解けなくて詰まってしまったときは、別の問題を解くなどして気分転換をした方がいい、というのが今日の教訓である。