閉鎖的なこの町を飛び出して旅をした時の気持ちの記録




2020/07/29日記【読書に時間を割いた】

 

 

今日は読書の日と位置付けて、勉強はほどほどにしておいた。

 

午前くらいは真面目にやろうと思い院試の数学の問題をやった。

微分方程式は小問1個とするには重いのではと思うような小問×2だった。´が何を表しているのかの説明もなく、yとy(0)などの表記が設問中で乱立していたりと不親切な設計になっていたように感じる。

行列は種々の行列の性質を自分で述べて証明するという問題。性質を知ってないとできないというところが難しめ。エルミート行列の直交性の証明は自力ではできなかった。

ベクトルは小問4つの脈絡が何らなく、というかうち1つはガウス積分の証明だからベクトルですらないというものだった。別段問題は難しくなかったのでまあいいが…。

全体として乱雑な構成だったという印象。もう少し設問分に厳密性を持たせ、小問も体系的にしてほしいというのが個人的な意見だが、設問者様にそんなことを言っても仕方がないのでこういう書き方の問題にも慣れようね、としか言えない。

 

午後からはひたすら読書。7月頭に図書館で借りたジョージ・オーウェルの「一九八四年」が半分程度残っていたのでこれを読んだ。

執筆された1948年にとっての近未来、約40年後を描いた作品であるはずなのだが、2020年の近未来を描いているように思えてならなかった。現代社会はまさに「二重思考」が蔓延りつつあり、国家の覇権争いを見ていても最終的にはこの作品に出てくるような超大国による恒久戦争状態での平衡にたどり着くのではないだろうか。

読み始めた動機はテレビでたまたま紹介されていたからであったが、こんな社会情勢の中で読むことができて良かった。調べてみればこの作品は社会に多大な影響を与えたものらしく、Wikipediaも作品記事だけでなく、作中の人物や用語についての個別記事が立てられているほどの盛り上がりようである。昔の人びとにとってはこの作品は一つの常識であったのかもしれない。

 

長々と読書感想文を書いても仕方ない。明日この本はいい加減図書館に返却せねば。

 

明日は院試の残りと力学・量子力学あたりをできればいいなと思う。